季節が過ぎても鬱。

 結局、忙しさのあまり片付けないで放っておいた自分の部屋の机の掃除をしないまま新年を迎えることになった。すっかり年が明けてから気が付いた荷物が積み上げられたままの机は、自分の去年を表しているようで少し残念な気持ちになった。あんなに片付けようと決めていた自分の決心はどこへやら。

 思えば、去年は心の整理が付かないままに年の瀬を迎えるのを許してしまった。今の自分の状況はまさに机の上といった感じで後悔する。今年からは絶対に年が変わるときはゆったりのんびり構えていようと決めた。身辺整理なども終わらせてという意味で。

 身辺整理などという言葉を使うとどこか自殺願望者のようなシチュエーションを想像してしまう自分がいるが、更に自分から一歩下がって見てみれば、思いつめた様子は両者は大差ないのかもしれない。

 人間、思い詰めることでは何もいいことがないと自分で思っているのに、そうなって抜け出せない自分がとても嫌になる。人に話しても、お酒を飲んでも、大声で歌っても自分のどこかに引っかかっている大きなしこりは一体何なのか。気にしないで何かに没頭しても、それが終わった途端に押し寄せてくる。結局避けられないならばむしろずっと考えていたのではいいのではと自虐的な考えも浮かぶ。この冬休みで、朝、目が覚めて一番初めに頭をよぎったのが嫌なことだったときは、この慢性は肩こりと一緒だと思わず力なく笑ってしまった。

 人に迷惑をかけたくないと思う一方で構って欲しいとも思うこの人煩わせな性格は良くないと、我慢をして人になるべく人に頼らずやってきたけれど、少し力を抜きたくもある。こういう時はどうすれば上手く行くのだろう。

 今の自分の下向き思考のスパイラルでは何もいい結果が出ない。